横浜中華街へ行こう!
横浜中華街通信
Vol.1横浜中華街には
2回お正月が来る!
1つ目は日本のお正月と同じ新暦の1月1日。
2つ目が旧暦のお正月「春節」です。
カウントダウンとともに爆竹の音が街中に鳴り響き、横浜中華街に春節が訪れます。
関帝廟ではお参りに来た人々が長蛇の列を作り、商売繁盛などを熱心にお祈りします。また媽祖廟では新暦のお正月では出ない「厄除けのみこしくぐり」も行われます。
春節当日には新年を祝うと共に富貴吉祥を祈る春節伝統行事「採青(さいちん)」が行われます。5体の獅子が街中を練り歩き、各店舗の商売繁盛や五穀豊穣を祈願し、店頭に吊るされたご祝儀の紅包(ほんぱお)をくわえとります。
春節といえば中華街を練り歩く中国獅子舞が有名ですが、この獅子舞の技を守り続けているのが横浜中華学校校友会国術団です。彼らは週2回、4時間の練習を重ねながら、春節をはじめとする中華街関連のイベントでその技を披露してくれます。獅子舞を踊るには最短でも2年くらい。人々を魅了するまでのレベルになるには10年以上かかるとのこと。
日々練習を重ねる彼らにとって、獅子舞とはどんな存在のか話を聞いてきました。
Vol.2媽祖祭を見て楽しんで
厄落とし
中国のお正月を祝う春節に続き、春の訪れとともに開催されるのが「媽祖祭」です。媽祖は中国の沿岸部や台湾で航海の安全を護る海の女神として強い信仰を集めている道教の神様。
横浜中華街では2006年の3月に「横浜媽祖廟」が開廟し、これを記念して毎年3月20日に媽祖祭が開催されます。
媽祖祭の見所はなんといっても神輿巡行(パレード)。媽祖様を乗せた神輿をはじめ、3メートルを超える巨大な将軍や、台湾から贈られた四海龍王(東西南北の海に鎮座する4尊の龍王)、そして獅子舞・龍舞とともに中華街中を練り歩きます。
また、パレードの道中では、伝統的な厄落とし『神輿くぐり』も行われます。観客も飛び入りで参加できるので、媽祖祭見るだけでなく一緒に厄落としもしてみてはいかがでしょうか?
媽祖祭実行委員長の謝成發さん曰く「台湾などで行われている媽祖祭と同じものが、横浜で見られるので、ぜひ見に来てほしい」とのこと。3月20日はぜひ横浜中華街で媽祖祭を楽しんでください。
Vol.3中華街で肉まん・
餃子作り体験してみる!
横浜中華街に来たのに食事だけではもったいない。せっかくなら何か思い出に残る体験をしてみたくはないですか?横浜中華街にある揚州飯店グループでは、自分で肉まんと餃子を作って食べることができる「肉まん・餃子作り体験」という企画が行われています。
お店が用意した生地と餡を、自分で包むというものですが、生地の包み方や入れる餡の量など、作る人によって個性が出るので自分だけの肉まんと餃子を作ることができます。料理に自信がないという方でも大丈夫。包み方をプロが親切に指導してくれるので、誰でも気軽に楽しく肉まんと餃子を作ることができます。包み上がった肉まんと餃子は、お店で蒸してくれますが、その待ち時間には北京語講座が行われるのも嬉しいサービスです。
この「肉まん・餃子作り体験」は生地や餡を自由に調達できる自社工場をもつ揚州飯店ならではのオリジナル企画。この企画の特許も取得しているそうなので、数ある横浜中華街のお店の中でも揚州飯店だけとのことです。
美味しさと中国の食文化を一緒に楽しめる「肉まん・餃子作り体験」で、横浜中華街に来た思い出を作ってみませんか?
揚州飯店 肉まん・餃子作り体験
【体験のみ】
お一人様 2,200円(税別/約90分)
【昼食付き】
お一人様 3,300円(税別/約120分)
【夕食付き】
お一人様 4,400円(税別/約120分)
※大人・子供同料金になります。
※小さなお子様でも体験できます。
揚州飯店グループホームページ https://www.yoshuhanten.com/nikuman
問合せ 揚州グループ本部事務所 TEL.045-651-1488
Vol.4水曜・土曜の朝は
太極拳!
太極拳は中国の代表的な武術で、健康・長寿に良いとされているため、中国では朝の公園で多くの人々が練習をしています。ここ横浜中華街でも毎週水曜と土曜の朝9:00頃から横浜媽祖廟にて、有志が集まり「太極拳の集い」が行われています。
「太極拳の集い」は単に見学するのも良いですが、参加費無料、老若男女問わず観光客の飛び入り参加も歓迎とのことなので、横浜に宿泊した際はちょっと早起きして、横浜中華街で太極拳を体験してみてはいかがでしょうか?
太極拳の集い
日 時:
毎週水曜日、土曜日 朝9:00から約1時間(8:45受付開始)
※雨天中止 ※予告なく中止になる場合があります。
参加費:
無料
問合せ:
廣東会館倶樂部 事務局 TEL:045-681-9997
平日10:00~12:00・13:00~16:00
街を知る!
~中華街のウンチク~
横浜中華街の成り立ち
横浜が開港し、外国人居留地が造成されるまで、現在横浜中華街がある場所は横浜新田という田んぼでした。その後、外国人居留地の造成が進みますが、この横浜新田の場所だけは田んぼのあぜ道のまま残り、やや曲がった形で区画ができあがりました。偶然にも東西南北の方位に即して完成したこの土地に、外国人との貿易の仲介役として日本へやってきた中国人たちが住み始めたのは、風水を重んじる中国人の必然だったのかしれません。
門には神獣が宿る
「横浜中華街コンシェルジュ」って何?
横浜中華街の歴史や文化をもっと知りたいという人は、「横浜中華街コンシェルジュ」に聞いてみてください。横浜中華街コンシェルジュは歴史や文化を正確に来訪者へ伝え、横浜中華街をもっと楽しんでもらえるようご案内する"街のコンシェルジュ"として18年前(2001年10月)に発足。 2年に1度行われる歴史や食文化、ホスピタリティなど各界から講師を招いた養成講座を受講し、その後に行われる試験に合格した人が「横浜中華街コンシェルジュ」として「I LOVE Chinatown」という文字が刻まれた金色のバッジを手にすることができるのです。金色に輝くバッジを目にしたら、中華街の歴史や文化について聞いてみてください。ガイドブックやインターネットでは手に入れることができない、貴重な話を聞かせてくれます。
※2019年6月更新
中華街を観光して元気になる!!
~中国の神様を知る~
横濱関帝廟
開港して間もない1862年、一人の中国人が関羽の木像を抱いて、現在の地にささやかな祠を開いたといわれます。以来、横浜中華街に住む人々の心の拠り所として親しまれてきた横濱関帝廟。祀られている主神は三国志の英雄として有名な実在の武将関羽(關聖帝君)。
武人としてだけでなく、帳簿を発明するなど、理財にも精通していたため、中国では「財神」すなわち金儲けや商売繁昌の神として信仰されています。武将にとっても商人にとっても一番大切なものは信義・信用という点から、商業神としての信仰も厚く奉られています。
世界的にも類を見ない発展を遂げた横浜中華街は、「横浜関帝廟のご利益が大きいのではないか」という理由から、近年パワースポットとしても注目されています。横浜中華街を訪れた時には、横濱関帝廟に参拝してパワーも授かってみてはいかがでしょうか?
横濱媽祖廟
かつて媽祖(まそ)様を祀っていた清国領事館があったといわれる場所に2006年に建立された横濱媽祖廟。祀られている媽祖(天后聖母、天妃娘娘、海神娘娘)は、約1000年前の宋の時代に実在した神通力をもっていたといわれる福建省の娘で、航海・漁業の守護神として、中国沿海部を中心に信仰を集める道教の女神。航海の安全を守る神様だけでなく、子宝の神様、安産の神様、縁結びの神様、学問の神様といった様々なご利益があると云われています。
この横濱媽祖廟のある場所ですが、香港から招聘した風水師に調べてもらったところ、「"風水"上、願ってもない素晴らしい条件を満たす場所」と言われたことから、中華街のパワースポットとしても注目されています。
魅惑の中華料理を知る!!
~中国の食文化を学ぶ~
一言に中華料理と言っても、広い中国では材料・味付け・調理方法が多種多様。
それぞれの土地の風土を色濃く表現しています。
広東料理
中国には"食在広州(食は広州にあり)"と諺があるよう、温暖な気候と海に近い立地から、豊富な野菜と海鮮食材を使った料理として発展してきました。
世界で最も広がった中華料理で、味付けが日本人に馴染むことから、横浜中華街でも広東料理を出す店が一番多いそうです。
特徴は海鮮や野菜等の素材のうま味を活かしたあっさり味の料理が多く、オイスターソースは広東料理を代表する調味料です。
北京料理
北京ダックに代表されるように、中国の貴族社会で洗練されてきた宮廷料理から発展したものと、餃子など中国北方系の庶民が食してきた料理。寒い気候のため、ショウガやにんにくをふんだんに使い、味噌や醤油を使った濃厚な味付けの料理が多いのも特徴です。北京ダッグにも使われている甘い甜麺醤(テンメンジャン)は、北京料理を代表する調味料です。
上海料理
上海蟹や小籠包で有名な上海料理。中国で一番長い川、長江の河口近くにあることから、魚やエビ、カニなどの魚介類が豊富の上、中国有数に米作地帯であることから、酒や酢などの調味料も多く作られています。こうした理由から魚介類を酒・醤油・黒酢で甘く濃厚に味付けた煮込み料理が多いのも特徴。中国酒で有名な紹興酒も上海の名産品の一つです。
四川料理
麻婆豆腐で有名四川料理は、麻辣=マーラーと呼ばれる中国山椒(麻)と唐辛子(辣)の辛味を使った味付けが特徴。
四川は盆地で、夏は気温や湿気が高いことから保存が効きやすく、発汗効果のある唐辛子や香辛料の強い味付けが発達したといわれています。
料理の種類も豊富で、麻婆豆腐をはじめ棒々鶏(バンバンジー)、回鍋肉(ホイコーロー)、坦々麺(タンタンメン)など、日本でお馴染みの料理の中には四川生まれのものが数多くあります。
飲茶
飲茶は広州と香港・マカオを中心に行われてきた中国茶を飲みながら点心を食べる習慣のこと。点心は少量づつ盛られているため好きな料理を好きなだけ食べても良いですが、味付けのあっさりした料理から濃い料理へと食べるのがより飲茶を楽しむコツです。中国ではお茶を注いでくれた店員さんに感謝の意を表すため、人差し指と中指を揃えて「トントントン」とテーブルを3回たたくのがマナーと言われています。中国では点心専門の調理師を点心師と呼び、国家資格にもなっていて、横浜中華街でもトップランクの点心師が数多く働いています。
中華料理のマナー・メニューの読み方
中華料理のマナー
中華料理といえば円卓でテーブルを回しながら食べますが、意外とマナーは知らないもの。席次は右のように出入り口から一番遠い席を主賓席にし、その両脇が次席、末席は入口に一番近い席になります。原則テーブルは時計回りで回し、人の分までは取り分ける必要はありませんが、まず上座の人が取ってからテーブルを回し、目の前に料理が回ってきたら自分が食べられる分だけ取るようにしてください。
ただし、取り分ける時に自分の箸を使うのではマナー違反なので、必ず大皿に添えられた箸やスプーンなどを使うのを忘れずに。また、日本と違いお皿を手で持ち上げて食べるのはマナー違反になりますのでご注意を。
メニューの読み方
見慣れない文字が並んでいるため難解に思える中華料理の名前ですが、読み方の基本を覚えておくと、どんな料理か簡単に想像できます。例えば炸鶏腿。「炸」は揚げ物という意味なので、「鳥ももの肉の揚げ物」というように読み解くことができます。
調理方法を表す基本的な漢字を覚えておくと、中華街でのお食事がもっと楽しくなります!
油を使った主な調理法
- 炒(チャオ)
- 油の量が少なめで炒める。
中華料理の基準の1つ。短時間で火を通す調理法。
- 爆(バオ)
- 「炒」よりもさらに強熱火で一気に炒める方法。
- 炸(ジャ)
- 揚げ物の調理法。 火を均一に通し、むらなく揚げるために材料は大きさや形を揃えて切る。
- 煎(ジェン)
- 両面をよく焼く調理法。
- 燴(ホゥイ)
- あんかけ。とろみをつけて仕上げる。
水を使った主な調理法
- 煮(ジュ)
- 煮る。
- 燉(ドゥン)
- (とろ火で)煮込む、煮詰める。 煮込む。
- 烹(ポウン)
- 水で揚げた材料をさっと煮る。
- 燜(メゥン)
- 水で揚げたりした材料を煮込む。
- 汆(ツゥアン)
- (お湯で)さっと茹でる。
- 蒸(ジョン)
- 蒸す,蒸気を通す、ふかす。
- 涮(シュアン)
- 薄切りの材料を軽くゆでる。 しゃぶしゃぶにする。
いつ来ても賑やか!
~年間イベントカレンダー~
横浜中華街は年間を通して様々なイベントが行われています。
いつ行っても賑やかな横浜中華街へ行ってみましょう!
横浜中華街の主なイベント
- 1~2月
- 春節カウントダウン
- 春節(旧暦元旦)
- 祝舞遊行
- 元宵節燈籠祭
※2020年の春節は1月25日(月)です。
- 3月
- 媽祖祭
- 4月
- 媽祖誕(まそたん)
- 5月
- ザよこはまパレード(国際仮装行列)
- 端午節
- 横浜ドラゴンボートレース
- 6月
- 横浜セントラルタウンフェスティバル
- 7月
- 良縁祭
- 關帝誕
- 9月
- 中秋節
- 10月
- 国慶節
- 雙十節
- 媽祖昇天の日
- 11月
- 美食節横濱中華街フードフェスティバル
- きたもん祭
- 春節燈花
- 12月
- 迎春カウントダウン
※2019年6月更新