親子で楽しみたい! 『ねずみくんのチョッキ展』‐世代を超えて愛される絵本の世界にふれる展覧会

横浜赤レンガ倉庫1号館

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ねずみくんのチョッキ展
ねずみくんのチョッキ展

おかあさんが編んでくれた赤いチョッキを着た身長2.6センチのこころ優しい「ねずみくん」と、ゆかいな仲間たちのやりとりを描いた絵本『ねずみくんのチョッキ』。1974年に刊行されてから、現在36巻までつづく『ねずみくんシリーズ』は累計400万部を超え、世代を超えて愛される絵本人気絵本は昨年、誕生から45周年を迎えました。

この誕生45周年を記念した、初の大規模展覧会が2020年9月10日(木)から横浜赤レンガ倉庫にて開催されています。

※同イベントは終了しました。(2020年10月29日更新)

思わず「かわいい~!」と歓声をあげつつも、ねずみくんの世界にどんどん引き込まれてしまいそうな本展の様子をレポートします。

#ねずみくん 
#ねずみくんのチョッキ 
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会場に入ったとたんに引きこまれる『ねずみくんの絵本』の世界

『ねずみくんの絵本』シリーズは、夫で絵本作家のなかえよしをさんが構成を考え、上野紀子さんが絵を描くという二人三脚のスタイルで、45年間つくり続けられてきました。

シリーズを通して共通するテーマは「思いやり」と「ユーモア」。いまの時代を生きる子どもたちにとって、大切なものが描かれています。

本展では、シリーズ最新作を含む絵本原画、スケッチなど約150点が展示されています。原画の横にはお話がキャプションとして添えられているので、原画を観ながら、お話を楽しむことができます。

原画の展示は絵本の作品ごとに構成されています。
原画の展示は絵本の作品ごとに構成されています。
原画の横にはお話が添えられています。小さなお子さん連れの方はお子さんに読み聞かせながら鑑賞するのも楽しいですね。
原画の横にはお話が添えられています。小さなお子さん連れの方はお子さんに読み聞かせながら鑑賞するのも楽しいですね。

展示されている原画はどれも鉛筆だけで描かれ、背景が何もないシンプルなモノクロの絵。しかし、10本程の鉛筆を使い分けて描かれたその繊細なタッチや、ねずみくんをはじめ、動物たちの愉快で豊かな表情にどんどん引きこまれてしまいます。

原画を観ながら、添えられたお話を読みすすめていくと、時にはハラハラドキドキ、時にはキュンキュンしながら、いつの間にか目が離せなくなります。

そして… お話のラストはどれも「じーん」とあたたかい何かを感じることができ、ほっこり余韻に浸ることができます。

モノクロの背景がないシンプルな絵ながらも繊細なタッチや表情に思わず引きこまれます。
モノクロの背景がないシンプルな絵ながらも繊細なタッチや表情に思わず引きこまれます。
会場にはねずみくんができるまでを紹介したパネルが展示されています。
会場にはねずみくんができるまでを紹介したパネルが展示されています。

なかえよしをさんのラフスケッチも展示されています
なかえよしをさんのラフスケッチも展示されています
このラフスケッチをもとに、上野紀子さんが作画を行いました。
このラフスケッチをもとに、上野紀子さんが作画を行いました。

ねずみくんシリーズに登場するなかまたち
ねずみくんシリーズに登場するなかまたち
『ねずみくんとおんがくかい』の原画展示
『ねずみくんとおんがくかい』の原画展示

参加して楽しもう!

会場内には、読者から人気の高い名場面のフォトスポットが設置されています。お子さんと一緒に親子で、お友だち同士で写真撮影を楽しむことができます。

また、オリジナルの一冊がつくれる絵本『ねずみくんのスタンプ』が会場限定で販売されています。絵本はこの展覧会のために、なかえよしをさんが書き下ろした新作絵本だそうです。
(※本作は会場に設置された特製スタンプを押して完成させる絵本ですが、本展覧会会場では感染症対策として、スタンプが印刷された紙が用意されています。)

また、会期中、小学生以下の来場者には、ねずみくんのチョッキと耳がプレゼントされます。ねずみくんになりきって展覧会が楽しめます。
(※数量限定、なくなり次第終了)

会場のフォトスポット。ねずみくんのとなりで記念撮影ができます
会場のフォトスポット。ねずみくんのとなりで記念撮影ができます
フォトスポットのシーンが出てくる作品の原画はこちら。
フォトスポットのシーンが出てくる作品の原画はこちら。

ねずみくんのスタンプコーナー(※展覧会オリジナル絵本つきチケットも発売中です)
ねずみくんのスタンプコーナー(※展覧会オリジナル絵本つきチケットも発売中です)
小学生以下の来場者に配布されるねずみくんの耳(※なくなり次第終了)
小学生以下の来場者に配布されるねずみくんの耳(※なくなり次第終了)

小窓をのぞくと、あ!ねずみくん。楽しいしかけを会場で見つけてみてくださいね。
小窓をのぞくと、あ!ねずみくん。楽しいしかけを会場で見つけてみてくださいね。

画家・上野紀子さんの絵の世界も紹介

会場には、『ねずみくんのチョッキ』の絵本原画やスケッチのほかに、上野さんが絵を手掛け、小学校の教科書にも掲載された『ちいちゃんのかげおくり』の原画や、シュルレアリスムの絵画『少女チコ』シリーズの作品なども展示されています。

鉛筆で描かれたやわらかなタッチで表現された『ねずみくんのチョッキ』とは異なる、色彩豊かで力強いタッチで描かれた少女チコや、私たちに平和とは何かを訴えかけるような目が印象的なちいちゃんの瞳。 対照的な印象の作品をこうして観ると、上野さんが描く絵の力に魅了されてしまいます。

少女チコは中江嘉男さんが想像し、上野紀子さんがそのイメージを具現化した二人のライフワーク。
少女チコは中江嘉男さんが想像し、上野紀子さんがそのイメージを具現化した二人のライフワーク。
戦争の不条理と平和の尊さを今に伝える『ちいちゃんのかげおくり』。
戦争の不条理と平和の尊さを今に伝える『ちいちゃんのかげおくり』。

会場の一角には、ふたりが本格的に絵本をつくるきっかけになったエピソードや当時の資料も展示されています。

ふたりが本格的に絵本をつくるきっかけになったエピソードを紹介
ふたりが本格的に絵本をつくるきっかけになったエピソードを紹介
ふたりのデビュー作『ELEPHANT BUTTONS』
ふたりのデビュー作『ELEPHANT BUTTONS』

展覧会限定グッズや図録も充実

約200点の展覧会限定グッズなど、さまざまなねずみくんグッズが販売されています。

どれも、とてもかわいく目移りしてしまいます。 また、展覧会会場限定で赤いチョッキを着た図録も販売しています。

展覧会会場限定で販売される赤いチョッキを着た図録
展覧会会場限定で販売される赤いチョッキを着た図録
展覧会限定グッズも種類がたくさんあります
展覧会限定グッズも種類がたくさんあります

マグカップと平皿のミニ食器コレクション
マグカップと平皿のミニ食器コレクション
展覧会限定のフォトフレームやマグネットなど
展覧会限定のフォトフレームやマグネットなど

「横浜観光情報」Youtubeページ

まとめ

からだは小さくても優しい心をもったねずみくん。大好きなねみちゃんや、仲間たちと繰り広げるお話はどれも思いやりがあり、子どもだけでなく、大人の心にもそっと何かを感じさせてくれます。

是非、ご家族、ご友人とご覧ください!

【展覧会概要】
「誕生45周年記念 ねずみくんのチョッキ展」なかえよしを・上野紀子の世界
<会期> 2020年9月10日(木)~9月27日(日)
<時間> 11時~19時※入場は閉場の30分前まで(最終日は17時閉場)
<会場> 横浜赤レンガ倉庫1号館2階スペース(横浜市中区新港1-1)
<料金> 一般 1,000円 高校生800円 小中学生500円 ※未就学児は入場無料 
※チケットは日時指定制です(詳細は展覧会特設HPをご覧ください)
※入場枠の空きがある場合のみ、土日祝日の午前中の入場分を除き、 当日券を会場入口にて販売します。(2020.9.17追記)

会場の横浜赤レンガ倉庫(右側の1号館2階が会場)
会場の横浜赤レンガ倉庫(右側の1号館2階が会場)

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概要詳細はこちら

展覧会特設HPはこちら

横浜の南部に生まれ、現在は横浜の北部に住むヨコハマ人です。

お気に入りのスポットは大さん橋と海の公園。

現代アートや音楽が好きで、趣味は美術館めぐりとパン屋・カフェめぐり。
美味しいパンとコーヒーをもとめ、探索中です。

3歳のやんちゃボーイの母でもあり、家族で楽しめる横浜情報などもお伝えしていけたら思います。

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