現存最古のジャズ喫茶、横浜野毛の「ちぐさ」が建て替え、2023年に新スタートへ

2022年02月16日更新

現存最古のジャズ喫茶、横浜野毛の「ちぐさ」が建て替え、2023年に新スタートへ

(一社)ジャズ喫茶ちぐさ・吉田衛記念館は、現存する日本最古のジャズ喫茶である横浜野毛の「ちぐさ」を開業90年の2023年にミュージアムとして立て替えます。

現在の店舗は2022年4月10日(日)に営業を終了し、創業90周年にあたる2023年に博物館機能を備えた「ジャズミュージアム・ちぐさ」として再出発します。

現在の店舗は狭隘な上に耐震性に問題があり、より安全で快適な音楽空間を実現するため、ジャズ喫茶のイメージを超えた外装と内部構造を持つ新たなライブハウスとミュージアムに生まれ変わります。

ちぐさは創業店主・吉田衛の遺志を受け継ぎ、「ジャズの歴史と伝統を大切にし、それを未来につないでいく」ことを使命と考えています。新しい店舗は、若いプレーヤーに演奏の場を提供し、ジャズを愛するファンには、ちぐさが90年にわたって蓄積してきた6,000枚のLPレコードや、駐留米軍の残したV-ディスク(注)、手作りのオーディオ装置など貴重なアーカイブスを体感できるミュージアムとする予定です。Jazz Museum CHIGUSAは、ジャズの街・横浜の文化遺産であると同時に、近年、若者や外国人が集まる魅力ある街・野毛のランドマークとして、地域との融和を図りながら、横浜の観光振興に貢献していきます。た

(注=V-ディスクは第2次世界大戦当時、米軍が兵士慰問のために戦地へ送った78回転のレコード盤です。朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で話題の『オン・ザ・サニーサイド・オブ・ザ・ストリート』も含まれます)

◆「ジャズミュージアム・ちぐさ」概要
【現在の名称】
 横浜野毛 ジャズ喫茶ちぐさ
【住 所】
 横浜市中区野毛町2-94
 ※現店舗は本年5月に解体し横浜市内で仮店舗営業予定
【現在の店舗の最終営業日】
 2022年4月10日(日)
【竣工予定】
 2023年3月11日(土)
【建 物】
 敷地面積46.19㎡ 建物面積35.33㎡、延床面積46.19㎡
 ※鉄筋コンクリート構造 地上2階建て
【リニューアル内容】
①旧ジャズ喫茶ちぐさ再現のプロジェクト
下層階に、1946~2007年の旧ジャズ喫茶ちぐさをまるごと再現します。野毛街づくり会が保存していたオーディオ装置一式や貴重なV-ディスク、さらにレコードジャケット掲示板、テーブルやイス、看板まで当時のものをそのまま使ったちぐさが再現され、当時の音や雰囲気を楽しめるようになります。

②バーチャル・ミュージアムも加えたハイブリッド・ミュージアム
すでにYouTubeの「CHIGUSA Channel」でも聴ける貴重なV-ディスクなどをバーチャル空間でも体験できるように衣替えし、創業店主・吉田衛のマッチのコレクションなどの現物とともにハイブリッドな展示をします。

◆「Jazz Museum CHIGUSA ファンド」の発足
Jazz Museum CHIGUSAの設計と建築の概要がまとまり、約1億円の総工費に対し、自己資金、銀行融資に加え「横浜野毛地区まちづくりトラスト」にも補助金を申請しますが、さらに、約1,000万円の募金活動を開始します。
【基金概要】
 名称  :Jazz Museum CHIGUSA ファンド
 対象  :個人及び企業団体
 目標金額:1,000万円
 募集期間:2022年3月~2023年2月
 連絡先 :Jazz Museum CHIGUSAファンド事務局
 ※詳しくは下記リンク先をご確認ください。

<お問合せ>(一社)ジャズ喫茶ちぐさ・吉田衛記念館 TEL:045-315-2006

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